ありがとう ハル

昨春、天寿を全うした可愛いハルにまつわる話と、日々の出来事

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3月10日 (2015年)  ありがとう ハル

夜中、苦しむ。

朝が来て、いつものように、テラス窓から庭に出て、
いつものように日付が変わってから何度目かの用足しを済ませた。

冷え込んだ朝だった。



部屋に戻った時からが、今まで見たことのない酷い苦しみようで、
数分だったか、時間はよく分からないけど手が付けられない様子になった。

昨日、帰宅した私を見て一声だけ吠えた後、声を出す力も無かったハルが、
のたうち回って大きな悲鳴を何度も上げた。
ハルの体に何が起こっているのか、全然分からなかった。

弱ったハルの、ありえない動き、様子にたまらなくなって、私は、
「神様、もういいでしょう!」と怒っていた。
今のハルは息をすることも苦しいのに、なんでこんなに苦しめるんですか、と。
やっと抱きあげた時には私は、もう苦しみは全部終わらせてあげないといけない、
と思っていた。


今思えば、神様がハルにそんな酷いことをするはずなくて、
だだ、そうなっただけ。神様ごめんなさい。

だけど何となくハルが自分で、もう死ぬ時が来たのを私に教えているような気もしていた。


Hさんにこの事を知らせる電話をしたけど言葉が詰まってしまって話せない。
Hさんはしっかりしていて「病院に連れて行きなさい」と静かに強く言った。
私もそのつもりで掛けた電話。「うん」と精一杯答えた。

病院ではもう、生きるための処置をしてもらうんじゃない。
ハルは苦しいのに一生懸命、生きてくれた。
そして全身で終わりの時が来たのを教えて、私を諦めさせた。
物分かりの悪い私にもハッキリわかるように。



それでも、病院で落ち着いた様子を見せたハルに「お家に帰る?」と言ってしまいそうになる。
でも、もう、終わらせてあげなくちゃ、と思い直す。
そして今朝みたいなことはこれからも度々起こる、との先生の言葉に決心は固まった。

一緒に病院へ行ったKを振り返ると、真っすぐハルを見る目から、涙がとめどなく
流れていた。


最初の注射を打つ前に、先生は診察台の上のハルの頭をくしゅっとして撫でてくれた。
情愛のこもった、優しい手だと思った。
ハルは、とてもおとなしくて、とてもとても可愛かった。

私はハルに「ハルちゃん、ねんねしようね」と話しかけた。
ハルにこれから向かう「死」への恐怖がないのが救いだった。

もしかしたら、全て分かっていたのかも知れないけど、・・・。


それから別の部屋に移り、何度か先生の手を借りてハルの呼吸が段々静かに消えていった。
私はハルの心臓が動かなくなるまで、ずっと、腕の中のハルを、撫でた。

撫でながら、「苦しかったね」と言いかけて、いや違う、と思った。
そして「今まで楽しかったね」と語りかけた。

最後の苦しさは忘れて、その前の楽しかったことを思って欲しかった。
苦しい中でも好物の馬刺しやおやつが美味しかったことを思って欲しかった。

いいこいいこ、すきすき、ありがとう、と何度も言った。
それをハルに伝えたかった。
ハルに聞こえてなくても、ずっと言い続けた。

だけど、何度言ったとしても言い足りてない、と思う。
ハルと過ごした歳月は本当に素晴らしいから。



こうして可愛いハルは、私たちの願い通り、静かに一生を閉じた。



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ハルのブログを読んで下さってありがとうございます。

苦しかったお話はこれでおしまいです。てんこ



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  1. 2016/03/27(日) 16:15:44|
  2. 2015年 ハルがいた日々 
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

No title

精一杯生きたね♥ハルちゃん。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。
てんこさんも最後まで立派なママでしたね。。。
ん~・・・涙が止まらん。。。
私は「安楽死反対派」でしたが
モモちゃんの苦しんでる姿を見てから
「安楽死もあり派」に転向しました。。。
たった6時間しか使わなかった
酸素ハウスのコンセントを抜こうともしました。
結局、コンセントもスイッチも切れませんでしたが・・・

ハルちゃ~ん゚+。☆(*uдu人uдu*)☆。+゚
  1. URL |
  2. 2016/03/27(日) 17:00:37 |
  3. ☆美癒☆ #-
  4. [ 編集 ]

☆美癒☆ さんへ

ハルのために泣いてくれて、ありがとうございます。
そして、ごめんなさい。

私は、立派ではないですよ。
もう、恥じらいも何もなくオイオイ泣いて鼻水じゅるじゅるでしたよ。

安楽死をお願いするまでの日々は、とても難しかったです。
当たり前ですけどね。大事な子の命、ですからね。
最後は、「苦しみから救う飼い主の責任」で決意しました。

考え方は人それぞれです。
獣医さんでも「しない」先生もいらっしゃるんだもんね。

家の場合は望みを叶えてもらえたけど、やっぱり
命を守る仕事をされている先生に、正反対のことをお願いするんだから、申し訳なくて、ごめんなさいと謝りました。
それでも後日先生から「いい選択だった、ハルちゃんにしてあげられることはあれしかなかった」と言ってもらったの。

ハルも私たちも先生に救われました。

私、ハルの苦しみを終わらせたはいいんだけど、自分が殺したと、苦しくてたまらなかったんです。
今は大事な子の亡くなり方にいいとか悪いとか評価しなくても、ただ尊い命を全うした、と思うようになりました。

モモちゃんも、大切に思われて幸せだね。




  1. URL |
  2. 2016/03/27(日) 17:49:32 |
  3. てんこ #-
  4. [ 編集 ]

No title

てんこさん、読んで泣いた・・・
最期の様子を思い出すと私もまだ泣いてしまうから
思いが重なって、今日はまたいっぱい泣きました。

なるべく、あの日のあの時間にもどらないで
楽しかった、元気だった、かわいかった鉄の時間に
飛ぶようにしてるけど。
でも、眠るとき思い出す日がまだあって。
鉄もね、先生に最後は腫瘍で息が詰まってしまうかもしれないって
いわれて
すごく苦しんだら夜中でも電話してください、
注射をしてあげることしかできないけど
約束します・・・って言ってくれてた。
だから、いつその時が来るのかって
おびえながら過ごしていたんです。
しかし鉄は本当に少し苦しい時間があっただけで
それも数秒。
あとは静かに呼吸が止まっていった。

てんこさんは注射をしたことを苦しまれていたけど
ハルちゃんの為だったよ。
私だって同じようにしたよ!
人は「反対」っていう人もいて
私、メールで「絶対しないでください」って
言われたりしたんだけど
それは親の私が決めることって思っていました。
だから私も苦しみが長くなるようなら
迷わず、先生に電話をしたと思います。

ハルちゃんとてんこさんの
深い愛情、
亡くなった後のてんこさんのブログでの言葉を読んで
私は一緒に泣きながら悲しみを昇華していきました。
ありがとう。
ハルちゃんにも何度でも言いたいです。
ありがとうって!
生前はかわいいおとぼけのお顔で
私をいやしてくれて、、、
ずっと忘れないよー

てんこさん、私も鉄子のブログをやめようとして
やめれないでいます。
てんこさんもやめないで。
またハルちゃんの事、聞きたいから
たくさん思い出を書いてくださいね。
  1. URL |
  2. 2016/03/27(日) 21:30:18 |
  3. 愛子 #XD/8Df/M
  4. [ 編集 ]

こんばんは。

本当のことを言うと、ハルちゃんの最後の日のお話は
泣いちゃいそうで、こわくて読めそうにないかも。。。と、思っていました。
でも、それは、ハルちゃんに失礼だと思い訪問しました。

きっと、書くことも辛かったと思いますが
ハルちゃんの最後の日の事、聞かせてくれてありがとうございました。
読ませていただき、よかったです。
やっぱり泣いてしましましたが。

ハルちゃんは皆に大事にされて、幸せな犬生だったんだね。
ハルちゃんのママとパパを見習って、まろまま∵もまろを大事にするね。
ありがとう。ハルちゃん。
  1. URL |
  2. 2016/03/27(日) 22:22:50 |
  3. まろまま∵ #-
  4. [ 編集 ]

愛子さんへ

愛子さん、大事な可愛い子を失くすのは、ホントに辛いことでしたね。
そしてまた悲しみを思い出すのに、読んで下さってありがとうございました。

やっぱり、私は親バカもいいところ。結局、あんなに可愛くていい子のハルが、最後の最後まで
可愛く無邪気に健気に生きたんですって、誰かに聞いて欲しかったんです。
わんこ達はみんな、可愛くて健気です。それが、ワンちゃんですよね。
わざわざ「家のハルは」と言わなくてもね。

安楽死させた事は、いいとか悪いとかじゃないですけど、
忘れられないです。でもだからといって笑ってはいけないとか、地獄に堕ちるとか、思うのはやめました。というか思えなくなりました。
そんな暗い顔をしても誰も喜びませんから。
それに地獄に行ってはハルに会えませんよ(笑)


鉄子ちゃんは苦しんだのはほんの数秒、
でも愛子さんが辛かったのは長い時間だったって知っています。

安楽死のことはやっぱり人それぞれ、考え方がありますよね。
なんだってそうなんだけど・・。
私がしたことも、酷いって思われる方もおられると思います。
それは、仕方ないです。


悲しみが薄くなるのは時間がかかりますね。でも
私の拙い文章が、愛子さんが悲しみを昇華されるのに役に立ったのなら書いてよかったです。

ハルは、死んでからも温かい言葉をかけてもらって、ほんとに果報者です。
  1. URL |
  2. 2016/03/27(日) 22:58:51 |
  3. てんこ #-
  4. [ 編集 ]

まろまま∵ さんへ

ハルのために読んで下さって、本当にありがとうございます。

ハルのノートの最後のページを見るのは怖かったけど、
書くことは思ったほど辛くはありませんでした。

苦しんだ時のことも、詳しく書くつもりはなかったので、
描写する言葉とか考えなかったですからね。

ぐっと来て泣いたりはするけど、時間が経った分、悲しさは薄れていました。直後はどうにもこうにもならなかったけど、今はだいぶ穏やかになりました。


ハルのことはともかく、私とHさんは見習ってもらうことはないですよ。
見習うと不幸になるかもしれませんよ(笑)冗談です。

まろちゃんは間違いなく幸せです。

ハルも多分幸せです。それなりに。
私を見ているであろうハルをイメージすると、寝てるかへらへらしてるかですからね。

ハルにありがとうをありがとうです!
  1. URL |
  2. 2016/03/27(日) 23:50:00 |
  3. てんこ #-
  4. [ 編集 ]

No title

てんこさん

初めてコメントします。
ハルちゃんの最期のお話を聞いて、
先代犬のことを思い出し、胸がキューンとなりました。
もう10年以上も前のことになりますが、
思い出すとやはり辛くて、でもあの時あの瞬間、
これ以上苦しむわが子を放っておけなくて、
てんこさんと同じ選択をしました。
辛くて悲しくはなるけれど、自分の選択に後悔はありません。
てんこさんがハルちゃんをお空にお見送りしたときのように、
パピーも静かにお空に旅立っていきました。

ハルちゃん、今はとっても平和で穏やかに、
苦しみも痛みも何もないところで、
幸せに暮らしていると思います。
てんこさんに感謝しながら、てんこさんと暮らした日々を懐かしく
想いながら、てんこさんとまた会える日がくるまで。


  1. URL |
  2. 2016/03/28(月) 21:04:22 |
  3. マーチママ #-
  4. [ 編集 ]

マーチママ さんへ

コメントして下さって、ありがとうございます。
私も、
今考えても、ハルにあれ以上の苦痛は、いらなかったと思います。
パピーちゃんもそうだったんですね。

ハルが今穏やかで幸せなら、それがいちばん、なによりです。

マーチママさんにそう教えてもらって、そういう様子のハルを想像したら嬉しくて、嬉し涙が・・。
同じ体験をされて、とてもありがたいコメントをありがとうございました。
  1. URL |
  2. 2016/03/28(月) 22:13:21 |
  3. てんこ #-
  4. [ 編集 ]

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2001年6月17日 福岡生まれ。 オス。3.5㎏。愛嬌者。

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家族に沢山の幸せと癒しを与え、2015年3月10日、安らかに生涯を閉じました。 14歳になる100日前でした。

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